Wake Up!

黒柳眞理さんからあなたへのメッセージ

エリザベス女王の死

~詩篇139篇、23篇

 

エリザベス女王が亡くなられてすぐのミサで、女王のお好きだった聖書のみことばが読まれていた。
そして、テレビ局のただ一局だけ その画面に、
「詩篇139」
そう映し出されて 私は急いで聖書を開いた。
それは私も大好きな箇所でした。

詩篇139篇

「主よ。あなたは私を探り、
私を知っておられます。」

このみことばから始まります。
その中でも、私が大切にしていて、何か悲しく辛いことがあっても、”だから 私は大丈夫!”そう思えるみことば、13節、14節、

「それは、あなたが、私の内臓を造り、
母の胎のうちで私を組み立てられたからです。
私は感謝します。
あなたは私に奇しいことをなさって、私は恐ろしいほどです。
私の魂は、それをよく知っています。」

私は主によって作られ 選んでいただけたものなのだから大丈夫。そう自分を勇気づけます。

 そして国葬の時に読まれたみことば、
画面には「主は私の牧者なり」
箇所は出ていませんでしたが、たぶん詩篇23篇。
私が25年前「札幌国際キリスト教会」で洗礼の学びを始めた時に、牧師でおられた李壽求先生が、先ずこの聖句だけを暗記しなさいと言われた箇所です。

「主は私の羊飼い。
私は乏しいことがありません。
主は私を緑の牧場に付させ、
いこいの水のほとりに伴われます。
主は私の魂を生き返らせ、
御名のために、私を義の道に導かれます。
たとい 死の陰の谷を歩むことがあっても
私はわざわいを恐れません。
あなたが私とともにおられますから。
あなたのむちと あなたの杖 それが私の慰めです。

 私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、
私の頭に油を注いでくださいます。
私の杯は溢れています。
まことに私の命の日の限り、
いつくしみと恵みとが、私を追ってくるでしょう。
私はいつまでも、主の家に住まいましょう。」

この23篇は、タイタニック号が沈みゆくとき、乗船料金が高いセレブ階級の上階の人から助け出される一方、船の底に近い一番安い船室の人々は、来ない助けを知りながら、ずっと祈り続けていたみことばだったと言われています。事実は分からないけれど、やはりクリスチャンのKeyとなるみことばなのでしょう。

神様のお造りになるご計画、プランにはいつも感嘆するばかりですが、今、神の真の姿、信仰、教会の在り方、それを改めて考えなければいけない時なのだと思います。

エリザベス女王の死、国葬。亡くなる二日前に、女王はイギリス新首相任命式をにこやかに執り行いました。そのイギリスの首相が、まさか国葬で、女王が遺されたこのみことばを読むことなど、想像もできなかったことでしょうから。

世の中で起こるすべてのことが”偶然”ではなく、必然です。

毎日を、一瞬を、私たちはもっと思慮深く、大切に歩んでいくべきなのだと感じられます。

10月10日、2022年 黒柳眞理